続・だらだら山歩き

チラ裏 雪山装備というもの 2018.3

いつもはチラ裏書いて山歩き報告書いてなんですけど、今日は逆にします。
正直言って愚痴なので、積極的に読んで頂きたいとは言えません。

石鎚は本当にいいお山で県外からもいつも人が来ています。
100名山に入っているからかな?
遠路はるばる来て装備不足で撤退する人もけっこう居ます。

なんでハードシェル着てピッケル持ってないの!?

ハードシェルっていうのは下方向にも強い防風防水ウェアなわけですよ。
こんな陽気に吹雪の心配より先にすることがあるだろうと。
ていうか吹雪なら登るなとさすがに言いたい。
そんな事をつらつらと書きたい。初心者的に。



ハードシェルは高価です。
先に書いた下方向からの雪にも強くある事、木々にすれても強くある事がその意味です。
実はラッセルも意識した作りになっています。
じゃぁその前に何が欲しいのか、スパッツ、ゲイターでしょうか。
いくら天気が良くても踏み外せばスネまで雪があるのが雪山。
そうなると靴の中が濡れてしまいます。
上は用意できなければウィンドブレイカーでいいと思います。
ただウィンドブレイカーは透湿性がないので蒸れて暑いです。
そこだけ理解していればいいと思います。
だから最近身体だけナイロンで袖は通気性があるものが出ているんだと思います。

帽子もあったほうがいいと思います。
耳まで下げれば凍傷になりやすい部位である耳が守れます。
身体が寒いと認識すると、末端の血流が低下して疲労物質がたまりやすく、
ついでに身体が発熱しろと反応して無駄に疲れます。
そういう意味では手袋も。
冬用の手袋は高いです。
初心者的にいうならば、雪山用手袋っていうのは1つではなくレイヤリングするものです。
必要だと思う基本を押さえておけば私の手袋は500円です(ノ∀` )
-10度未満なら活動し続けると注釈を付ければこれで十分です。
まず保水しない素材、最近は化繊の軍手があるのでベースはそれでいいと思います。
不安定な雪山では手をつくこともあるので濡れない方がいいです。
だからグリップにゴムのある普通の作業用軍手をオーバーグローブにしてます。
いよいよ寒くなってきたら遮風でしょう。空気が動けば熱を逃がします。
ラッセル用の手袋も持って行きますし、変えも持ってますがね。
今年はラッセルしてないしこれで十分でしたね。

続いてピッケル。
歩きやすい道ならストックで全然いいと思います。
でも、本当に身体を支える為にはストックだとダメだと思います。
体重を預けるにはストックは華奢すぎますし、命を預けるために深く差せば
抜きにくく逆に上半身を使う事になって疲れます。
多くは合金製ですから曲がれば強度の低下にも繋がるでしょう。
好みはあるでしょうが、危険な箇所のある雪山を歩くなら持っていかないとダメでしょ。
蛇足ですが、基本は石突きを使います。太いしね。
ブレードをさくさく斜面に差しているのはちょっと格好悪いです(ノ∀` )

最後にアイゼン。
なんで12爪を買うべきだとみんないうのかと言えば、命を預けるには最大の方法だからでしょう。
前爪やかかとをカバーする爪があるので雪面に蹴り込みながら歩けます。
そういう意味では10爪以上となります。
地面に向かった爪2本分の違いだろうと。
間違いではないのですが、そもそも10爪は垂直の爪が短く深くはさせないのです。
6爪とかあまつさえ5爪アイゼンとか、自分の技術と判断力をして命を預けて十分なのかと聞いてみたい。
私はどちらも自信がないのですが10爪です。ごめんなさい orz
チェーンスパイクも軽くて安くていい装備だと思いますが、あれは道が凍っている対策です。
すげー絶壁で2本の足とピッケルに命を預ける局面で使うものでは無いと思います。
ケースバイケースで判断して持って行きましょう。
命を預けるものだからオーバースペック気味の方がまだいい。
この季節凍った雪面には12爪のほうが気持ちが楽だろうなと今日思いました。

なんでこんな愚痴をだらだら書いているかと言えば、今日アイゼンもピッケルも無しに
かなり上の方まで上がっていた人が居たからです。
たまたま運良く行っていても、1度失敗すれば取り返しのつかない可能性があります。
上がりよりも下りの方が難易度が上がります。

自分の命です。
もっと言えば家族親族知人にも影響があるだろう命です。
山歩きというのは非常に魅力的ではありますが、たやすく人が死ぬ趣味です。
自分の命を運に任せるのはどうかと思います。
最後の一歩を失敗するのも自分ですが、準備段階から失敗しているのはどうかと思います。

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