続・だらだら山歩き

伊予富士~瓶ヶ森まで稜線縦走 2019.11

愛媛県でも著名な縦走路、すなわち堂ヶ森~石鎚~笹ヶ峰。先日縦走者の方とお話をしていて、ここまで愛媛を歩いてきて縦走路の中で分からない部分があると気付きました。高低差を考えるとまだ容易でしょうが、縦走路は常にアップダウンとの戦い(ノ∀` ) さらには笹道なので天気にも寄るし整備状態も数年で変わりうる。ということで、とりあえず天気も良いし単独縦走も出来そうなので計画してみることにしました。写真は伊予富士南から稜線。



想定行程はMAX9時間を見たので気持ち早めに来た。でも駐車場に戻ってきた時には最後の1台であった。。。 登山開始8:55。11月の中頃で気温は10度前後だった気がする。

空が青いのは既に素晴らしい。例え薮道でため息だけになろうとも今は美しい( ´∀`)

記事を起こしている今では樹氷を狙うべきだし、なんなら積雪を望むはずだが、歩いた時には秋の深まりの霜柱だった。

東黒森に向かって。

単独の方が歩いて居る。そんなに縦走者多いの!?

かなり古い看板。写真を整え損ねていた。。。。まぁいいよね?

ちょっと迷ったけどこんなに天気がいいのだからと思って伊予富士に向かうことにする。

北斜面には霧氷の名残が残っている。この稜線はガスが付きやすい。

これは反対方向あれは瓶ヶ森ですかね?

遠く西条の町並みが見える。

右手の伊予富士だろうものが近付いてきた。

縦走者がけっこういるのだろうかと気になってちょくちょく後ろを振り返る。

遠く石鎚も見える。こんなに天気の良い縦走はめったに出来ない\(^o^)/ もう少しだけ空が青いとなお嬉しいけれど、天気が安定しているということは空気が停滞しているという事/(^o^)\

どこからでも石鎚を探してしまうけれど、今日の目的の瓶ヶ森はいよいよ遠く見える。

ちなみに登山道は明瞭ながらも手入れは最近されていない感じ。この辺りは案外人の行き来があるようだ。

着いた! もう折り返そうかと思ったけれど

この向こうにも素晴らしい景色がある。9:38

笹ヶ峰方面好きなんですよね。左の稜線手前が寒風山で奥が笹ヶ峰ちち山。ぐるっと回って冠山までがフレームインしている感じかな?

そして一番遠くから今日の行程を確認。遠い。

笹が少し残っている。

わりと人に会いながら東黒森山到着。途中ですれ違った方何組かと話しをしてみると、駐車場から東黒森に行って体力に余裕があれば伊予富士に寄って帰る。というプチ登山に人気のコースらしい。10:15

東黒森に乗ったのでピークが一つ視界から外れる。変わって入ってきたのは自念子ノ頭。

ダケカンバがわりと大きい。ダケカンバの林好きなんですよね。頑張って欲しい。

今の道は凄く明瞭。良く踏まれている。なんでだ? ちなみに四国初大縦走がされたときはこの辺りも難所だったらしい。なんもないから地元民も来たがらず気が付いたら里に下りる道だった的な(゚∀゚ )

これがかの有名なカローラ道である。いや、名称は知らんけど。

カメラを持った人がめっちゃ多い。もちろん秋だしただの行楽客が思わず足を止めているケースも多い。

ふーむ?

これは分かっていたことだったけれど、林道に一度下ろされる。

一号。どこから始まったんだろう? 北側への道。

確かに写真をとってみたくなる。人工物が手前から奥に走ってメリハリを出しやすい(

道ばたにタンポポが咲いている。こちらもセイヨウタンポポのご様子。

自念子ノ頭に入る道。凄くよく踏まれている。ふむふむ。

また景色が変わってきて西黒森らしきものが視界に入る。とんがりすぎ! コル深すぎ!!

筒上山はどこから見ても筒上山で安心する。

10:58。ここまでは完全にハイキング気分。道が踏まれている理由もよく分かる。ここは下に車を止めてプチハイキング、さらには写真趣味の方が頻繁に入るラインらしい。

そう思えるぐらいには笹が急に深そうになる。雨でも降れば面倒そうだが、それでも思ったより道がしっかりある。

ここまでは非常に気持ちよく歩いたが、西黒森をパスするべきかどうか迷う。

空気が悪すぎるが子持ち権現と石鎚。

瓶ヶ森と石鎚。石鎚にはロープウェイで上がり、瓶ヶ森まで縦走してどこまで行けるのか、そんな登山者が私が思っている以上にいるんだろうな。二泊ぐらい?

ギンランだろうか、こいつは割と立ち枯れしているがこんなもんなんだろうか?

瓶ヶ森だけ向かうならそれなりに楽しそうなのだけれど。。。

大橅が少し立っている。こいつら水を多めに必要とした記憶なのだが稜線でもなんとかなるのか。

振り返って笹ヶ峰への稜線。手前は伊予富士?

気が付くと林道とほぼ併走している。逆に言うと、思ったよりは離れている。

地図上で広い場所があって何かあるのかとおもったらそういう地形だった様子。テントサイト扱いされていたのかなーと勝手に思っていたがこれが神鳴池だったのだろうか。と、言うことで脱線して今少し調べたのだけれど、どうもそうだったみたい。神鳴池(かんならし)大蜘蛛が主として住み着いいて、村人が運良く大岩を身代わりに事なきを得た。あなかしこあなかしこ、という伝説がある。登山系の情報としては、笹倉湿原の様な準湿原があったと思われるが今となっては笹と堆積物に飲まれてしまい枯れ池の一つという認識。

トゲトゲは敵だけど、これは秋らしい(

そのまま一度林道に接する。

石壁越にアイゼン痕。冬期縦走ははんぱないな。。。

振り返って一枚。

来年は白骨林を少し追いかけてもいいかなぁ。。。

これはこれで面白いかしらんと撮ってみたが、明らかに駄目な奴である(

あれがひょっとして西黒森?

もっと尖ったイメージがあるから違うのかしら? と思ったが地図を見る限りはそうらしい。思ったよりは近くて助かる。

あれが笹ヶ峰女山ピーク。

見るからに激しい斜面wwww

途中であった方からも西黒森は割と激しい。と、聞いていたのだけど、単純にガレ気味急斜面直登。まるで笹原の谷筋についた道の様。おもった激しさとちょっと違う。

12:40 西黒森到着。ちなみに愛媛では「森」を「山」という意味で使っているケースが多いので西黒森山というと高瀑の滝ぐらいにはおかしな意味になる。

東黒森はハイキングにいいと思ったけど、西黒森はあんまりヘビロテするもんでもないかもなぁ。。。そう言っていると道がなくなって悲しい思いをすることになるが。

ちなみに少し昔に誰かが整地している様で、かろうじて西条市の町並みが見える。確かにこれで何もないピークになると本当にピークハンターしか登らなくなるかも・・・

しかしこんなに高度を落としてまた瓶ヶ森に登る事にどれほどのロマンがあるというのだろうか(ノ∀` )

昔は縦走路として稜線を抜いていたんだろうけど、今は残っているのかは分からないから進まなかった。前赤石山みたいだね。ちなみに西黒森も下の石碑から直接上がってくる人がけっこういる。行ったこと無いピーク行脚に人気の様子。

瓶ヶ森フリークとしては一度歩いておきたい。しかしうーん(

振り返った西黒森。思ったより険しいけど思ったより険しくない。不思議なお山。

この辺りまではよく踏まれている。上はわりと笹が茂っていた。

ここも林道まで降りられるが無駄に疲れるので割愛。瓶ヶ森に移る。

大保子谷の紅葉がちょうどに見えて一枚。しかし白い。ということはあれが扇山か? それとも亀ヶ森か?

瓶ヶ森の斜面に取り付く。わりとしんどい(ノ∀` )

そろそろピークじゃないの!? と思いながら何度か目の前の稜線に登ろうとする。

着いた。。。。

着いた!

13:54 瓶ヶ森山頂到着。遠かった。北斜面は思ったより登りやすい。しかし北斜面なので5~15度ぐらいの今回の旅で唯一0度をマーク。凍結しやすそう。だから道が荒れにくいのだろうけど、ゆるゆる自然に迫られていた。どうもこの道は寒風山の主が手を入れていた気配がある。しかし、主も一線を退いたというように目にしたのでこれからどこまで維持出来るのかは愛媛県や西条市のやる気かもしれない。というか、一時的に予算付けるのも良いけど定期的に保守して欲しい。

さすがの瓶ヶ森は人がまだいらっしゃって風が強かったのですぐに降りる。

サングラスを落としてしまったのを親切な方が届けてくれる。ありがたやありがたや。

? キャンプ場に人がいっぱいいる。なんかイベントです? 大キャンプ大会?

あのキャンプサイトにテントが並んだこんな絵を見たことがある。もう少し低いところからだろうけど。

重ねて空が白い(ノ∀` )

立派なベンチが設置されている。

ヨガイベントだった!? 見ていてもお互い気恥ずかしかろうとさっさと移動。

瓶ヶ森は本当にいつきても素晴らしい。最近思うのだけど、どうも石鎚大権現が子持ち権現を通り瓶ヶ森に着いたのは間違いない史実であるらしい。石鎚大権現に触れたのは瓶ヶ森山中での修行中だった様だ。同時に、えんのおずぬ行者が横峰寺は星ヶ森で行を積み石鎚山頂を目指したのもそこそこ残されている。ロープウェイで成就社で斧を研ぐ話しがあるが、役小角は星ヶ森をベースにして石鎚に挑み攻略したという事になり、やはり化け物である。となると、石鎚開山と石鎚大権現とは別の流れの話しという事になる。まぁ真実は誰にも分からないけれど。

駐車場側に設置した自転車を使い帰る。思ったより楽だけど足がぱんぱんでそこそこ押して歩く。

瓶ヶ森林道は高知営林所が通し本川町が整備したらしい。またか。また愛媛のものっぽく扱うけど高知の方の功績だったやつかwwwwwwww

さぁ帰ろう。15:24
この日の気温 0~15度
行程時間
発 8:55
伊予富士 9:38(38)
東黒森 10:15(37)
自念子ノ頭 10:58(43)
西黒森 12:40(102)
瓶ヶ森 13:54(74)
駐車場 15:24(90)
こうしてみるとやっぱり林道を帰るのに1時間ぐらい掛かっている。390分6時間半かかった様子。ちなみに私はほとんど大休憩を取らない。 

トビでしょうか? カラスサイズの猛禽類。

カラスの巣が近いらしくカラスに襲われる猛禽類。

素晴らしい縦走でした。

で、全体工程。右から、伊予富士、駐車場、東黒森、林道、再び縦走路、自念子ノ頭、林道口、西黒森、林道口、瓶ヶ森。こうしてみると、瓶ヶ森西黒森は林道周りの方が楽そうに見える。車で移動すら出来るしね(ノ∀` )

部分拡大図。この範囲はハイキングとしていいらしく非常に道が良い。伊予富士下他、それぞれのコルと林道は接しており、単独で抜くのもプチ縦走をするのも容易である。

少なくとも晴天時においては非常に歩きやすい。子持ち権現下よりも歩きやすい様に思える。ただ地図でも目でも分かるように瓶ヶ森西黒森のコルは深い。

蛇足。なんとなく気になって丸山荘に向けて走ってみたら途中で通行止めだった。はっきりしないが春先の崩壊はもう回復して営林関係で通行止めみたいだ。けっこう登っている様で、おいおい様子を見に行きたい。しかしまた冬かよ(ノ∀` )

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