続・だらだら山歩き

第一次泉屋道 2019.7

伊藤玉男さんの本を読んでいると中ノ川集落跡から出会峠へと続く道は、古くは生活道路として使われた銅山の中持衆の拠点となった道で有り、歴史を感じさせるいい道である。みたいな一文があった。非常に楽しそう。調べてみると第一次泉屋道として曽我さんHPやエントツ山さんのHPで記事があった。古い生活道歩きに夢を見ただけだが、いくつか見てみたいものも出来たので、天気が悪い内に林内歩きとした。

 厳密に古道歩きがしたいわけでもないので歩き跡のある橋のたもとから入ることにする。



 もともとの道は少し高い所にあると思われる。あの石垣まで這い上がってみるかな?

 お地蔵さんがいらっしゃった。変なところから失礼します。今日も怪我無く降りられますように。無事の願って入る趣味の時間っていうのもなかなかのものがあるなぁ(o゚ω゚o)

 おそらくまだ集落跡ではないかと思う。道は思ったよりある。

 立派な石垣である。道は薄くなりつつあるもまだしっかりしている。

 シュロの木だろうか、これがあるところは集落内だと勝手に思っている(゚∀゚ )

 少し細くなってきた。

 薬莢が落ちている。なるほど。猟師さんと釣り師さんが通るのかな?

 ぉー この看板みたみた

 足下に保線路の印がある。さて保線路???

 分岐を上がってみた。ピンクテープとぼんやりとしたながらも足跡が続く。

………うん。うすうす気付いては居たんだけど、登り返すのが嫌で破線道にでたらでたでいいやと思っていたんだけど、この道はどうも違う尾根に向かって伸びている(o゚ω゚o) さぁ戻るよ/(^o^)\

で、戻ってきた。続きまして、下りますよ。

 こっちにもあるんかい(o゚ω゚o)

 古い橋の跡がある。このあたりが別子渡瀬だったのだろうか、小さな拠点跡といった雰囲気。

 古いテープもある。しかし、道とはいったい??? 実はこのあと写真がしばらく無い。撮っても記録にもイメージ喚起にも使えそうに無かったのである。説明は後に回そうと思う。

 やはり保線路だったの?

 シカフンはちらほら散見される。

 なんもなさすぎてキノコを久しぶりに撮る

地図でイメージした場所より低いのだけれども、これが勘場平(かんばなる)というか。広角を持って行きたかった所ではあるけれど、この道で荷物増やして上がりたくないなぁ( ´д`ll)

 写真中央1/3ぐらいに横に走る道の跡、分かりますか? 立派な道だったんでしょう。

 深くえぐれた道のあとらしき物がある。どうもこれは境界線を通っている様だ。

 落ちたヤカンは営林小屋と共にというイメージなんですけど(

 この日も凄い雨を想定していたんだけれども、幸いというか雨はほとんど降らなかった。ここも広い空間がある。店の分かれというのは下側だったから違うけれども歴史がありそう。

 峠の稜線が見え始めたのか!?

 あれが出合峠か

 ぉー 一つの目的が達成されたのか?

林業に使われたのか古い滑車が落ちている。

よくわからん機械がある。石を探しに歩くとなんか違う。イノシシだろうか古い寝屋がある。GPSを見る。ここはコルじゃなかった!?

 分かりますかね。これが住友の井桁マーク。泉屋の泉から来ているそうです。私の知識は山と銅山峰から来ている偏ったものにはなるだろうが、ここが今日の住友の礎となった第一歩であったという事なのだろう。出合峠

 近くで撮ったんだろうと思われる( ちなみにここまで3時間45分。

 そして縦走路に乗るわけであるが、ここの縦走路もアップダウンが酷い。恐らくここも境界測量の道を使っているからだろう、これでもかと尾根を真っ直ぐ上がって真っ直ぐに降りる。ヨロヨロの身体にはなかなか辛い。しかしタイミングがいいのか笹の大半が枯れておりまだ歩きやすいものと思われる。

 細尾根。一部では笹が復活しつつある感じ。今日も鹿に警告音と共に逃げられる。けっこう鹿が鳴いている。なんで?

梅雨時だからかヌタ場ではなくもう池になりつつある。イノシシの痕跡はない。深すぎるのか。

羽根鶴山の分かれに行き着く。この標識をみると割と古い道なんですか?

 続いて標識があるが、この先にはテープが点在してみえるが道には見えない( ´д`ll)

 すごい暴風と霧雨で、時間が許せば羽根鶴山もとか思っていたけど、どうみても3時間たりません/(^o^)\

なんで撮ったのかわからん。。。

四等三角点我蔵越

視界は基本ないが、一部だけ視界が開け、道が荒れている(゚∀゚ ) 正面二ツ岳方面。

ずーーーーーっと白い花びらが落ちている。ヤブツバキっぽいのもあったがそれとは違う様だ。なんだろう。中央は白いキノコ。

と、思っていたらヤマボウシだったらしい。ヤマボウシ回廊だったらしい。時期と天候を選べば楽しめるのか? どちらのせよ春先ツツジの季節がよさそうですが。

ようやく我蔵越に到着。風がすごく強い。縦走路を歩くこと1時間半。歩みも遅いが厳しい……

先日ピストンした道を気持ちよく下る。これぞ高速道路(゚∀゚ ) ギンリョウソウは枯れそう。あれは種になるの?

鉱山の滝

そして新道分岐。

閉ざされた新道分岐。古い道を率先して閉じると薮になってなくなるけれども向こうまで降りたいというのもある。でも手入れを考えると短い方がいいですよね。どうせ有志によるものだし。

 と、思ったら綺麗な場所に出た。なるほどこれ崩落していたと思われる。

 向こうに見えるのが新道登山口への道。うーん。どっちが使いやすいのだろうか。

 二ヶ所目

 と、思ったらそのまま下ろされる/(^o^)\

 工事中の林道の最終点らしい。この為に林道を延ばしていたのかな?

 ちなみに二ツ岳方面はガスの中である。

 行き止まりが登山口らしい。

 我蔵越まで50分らしい。無理です\(^o^)/ 鉱山跡地、いってみたいけどこのさきは道がほぼ死んで居そう。大窓まで繋がってはいないよね? うーん???

ここから1時間ひたひた下って登山口到着。かなり遠いデス。道の具合は一部崩落。どっちかというと薮の進行度が数年ものになっていて面倒そうです。世の中にはちょっと薮いてないと登山していると思えない層がいるらしいのでそうした方向けでしょうか。疲れた中であんまり通りたくない\(^o^)/

最後の最後でLOGが発狂していますが。右上から回っています。最初のポイントが橋のたもとで、次がリスの分岐。上にいったら谷筋に誘われました。破線道にも帰りそうにないので戻ります。そして次のポイントが勘場平。ここが非常に大切ですが、この区間は道がありません(゚∀゚ ) 大まかに谷と尾根を交わすなかでポイントポイントで人の痕跡がありそれを繋いで歩いただけです。半分ぐらいは獣道をネジ上がっています。その次が出合峠、次二ツが分岐案内で、道が二ツあるようです。その次が三角点、我蔵越、下り初めて最初が新道分かれ、次が林道口、最後が旧登山口ですがあれはちょっと信用できないです。
第一次泉屋道は一部区間では当時の名残と思われるものもあるものの、大半が薮の中です。道はロマンの中に還りました\(^o^)/ 
あとで答え合わせのつもりで曽我さん、エントツ山さんの記録を見ると、実はそこまで古い記録じゃぁないんですね。実際に歩いてその後に読むとまた共感が持てるという(





帰りに大野城に寄ってみたんですが、実は屋根とか崩壊が始まっていますね。中は施設風でしたが人が入らなくなって相応に経っているんでしょう。その後林道を車で帰っていると大野建設さんの重機が。関係者かな?

 この道はいつか歩いてみたいんですよね。あ、すごくどうでもいいんですが、権現山からこっちを法皇山脈とされている方も多そうですが、私は赤石山系=法皇山脈、派です。盟主たる法皇岩があそこですしね。

貴重なログと経験と、住友の道に触れられたと言うことで良しとしましょう。

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